OM SYSTEM OM-1 Mark IIレビュー|野鳥・スポーツ撮影の最高峰を実使用で評価

カメラの機構

OM SYSTEM OM-1 Mark IIは2024年2月発売のマイクロフォーサーズフラッグシップ機です。前機種OM-1から連写速度・AF処理・動画仕様を大幅強化。野鳥・航空機・スポーツなどの動体撮影で最も実力を発揮するカメラを実際の使用感を交えてレビューします。

主要スペック

  • 有効画素数:2,037万画素(Live MOSセンサー)
  • AF:クロスクワッド像面位相差AF(1,053点)
  • 被写体認識:人物・動物・鳥・鉄道・飛行機・自動車・バイク・昆虫
  • 連写:最高約120コマ/秒(電子シャッター、AF追従最高約40コマ/秒)
  • 防塵防滴:IP53等級相当
  • 手ブレ補正:最大8.5段(対応レンズ使用時)
  • 動画:4K HQ(Cinema 4K相当)・60p対応
  • 重量:約599g(バッテリー・メモリーカード含む)

野鳥撮影での実力

OM-1 Mark IIの鳥認識AFは現行機の中でも最高クラスの精度を持ちます。飛翔中の小鳥への追従は特に優秀で、翼を素早く動かす小鳥でも瞳にピントを合わせ続ける安定感があります。

最高120コマ/秒のプロキャプチャーモードでは、シャッターボタンを押す0.5秒前まで遡って記録できるため、飛び立つ瞬間・着地の瞬間を確実に捉えられます。これはOM SYSTEMの独自機能で、他メーカーの追随を許さない強みです。

ED 100-400mm F5-6.3(35mm換算200-800mm相当)との組み合わせは野鳥撮影の理想的な機材。このセット合計重量は約1.8kgで、フルサイズの同等システム(4〜6kg超)に比べ圧倒的に軽量です。

スポーツ撮影での実力

AF追従最高約40コマ/秒は動体撮影で大きなアドバンテージです。サッカー・バスケ・陸上競技など高速で動く被写体でも、バッファがすぐ詰まらずに連続して撮影できます。

CFexpress Type B / UHS-II SD対応のデュアルスロットにより、高速連写の書き出しも問題なし。本格的なスポーツカメラマンの使用にも耐える仕様です。

防塵防滴の堅牢性

IP53等級の防塵防滴は雨天・砂埃・海辺など厳しい環境での撮影を可能にします。マイナス10℃の寒冷地環境にも対応しており、冬の野鳥フィールドや雪山での使用でも問題ありません。

気になる点

  • 高ISO(6400以上)ではフルサイズに比べノイズが多い。特に暗所・夜間撮影はフルサイズが優位
  • ボケ量がフルサイズ比1/4。背景ボケをウリにしたポートレート撮影にはやや不向き
  • 価格は本体のみ約29万円(2024年発売時)と安くはない

総合評価

OM SYSTEM OM-1 Mark IIは「動体撮影に特化した最強のマイクロフォーサーズ機」です。野鳥・スポーツ・鉄道撮影を主目的とし、システム全体の軽量化を求めるならこれ以上の選択肢はありません。フルサイズ機に匹敵する動体AF性能を、軽量かつ堅牢なボディで実現した意欲的な機種です。

暗所性能・ボケ量を最優先にするなら別機種を検討すべきですが、それ以外のシーンではOM-1 Mark IIは妥協のない答えを出してくれます。

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