発表時期と背景
OMシステムズの新型カメラ「OM-3」は、昨年末に海外で宣材資料が流出したことから、2025年の早い時期の発表が噂されていました。
最近のフォーサーズルーモアによると、発表時期は2025年2月中頃になる可能性が高いようです。
特に、2月16日にオーストラリアのメルボルンで開催されるOMシステムズの独自イベント「OMデー」で発表される可能性が高いとの噂があります。
日本では同月に開催予定の「CP+」で発表されるのではという声もありましたが、この時期は他のメーカーからも新製品が発表されることが予想され、タイミングとしてはやや不利かもしれません。
仕様と性能
OM-3は、現行のOM-1の性能をほぼそのまま受け継いでいると見られています。
この点は安定した性能を期待できる一方、既存ユーザーにとって目新しさが薄いとも言えます。
ただし、OM-3ならではの独自機能、例えばフィルムシミュレーションのような独自のギミックが追加される可能性も噂されており、その内容次第で注目度が変わることが予想されます。
しかし、これらの詳細はまだ明らかにされていません。
画素数については、OM-1と同じく2000万画素程度になると予想されています。一方、以前噂されたSony製の4000万画素センサーの搭載は見送られる見込みです。
この選択は、既存のマイクロフォーサーズユーザーには安定感をもたらす一方で、高画素化を求める新規ユーザーにはやや物足りない印象を与えるかもしれません。
特に、APS-C機ではフジフィルムが2022年に初の4000万画素機「X-H2」を発売して以来、X100VIを含めた4機種に4000万画素センサーを採用しており、ハイレゾ機向けのレンズラインナップも充実しています。
このような背景を考えると、マイクロフォーサーズも高画素化への挑戦が求められていると言えるでしょう。
もしOM-3が2000万画素にとどまる場合、その差別化や購買意欲の喚起には、質感や独自機能の強化が重要なカギを握ることになりそうです。
液晶と操作性
液晶モニターはバリアングルが採用される見込みです。
個人的には、OM-1やOM-5との差別化のためにチルト液晶を採用してほしかったと思います。
特にローアングルやハイアングルでの撮影が多い場合、チルト液晶の方が使いやすく感じられるためです。
この点が個人的は購入意欲をやや削ぐ要因となっています。
最近フジフィルムがチルト液晶機種を続けて発表しているのは好感が持てます。
実際、先日X-T50を購入したのもセンサーのハイレゾ性能とともにこの理由からです。
自撮りやVlog用途でバリアングル液晶が重宝される一方、写真撮影を主とするユーザーには必ずしも最適ではないと感じます。
特に動画撮影をほとんどしない立場からすると、チルト液晶の利便性を再評価したいところです。
外観とデザイン
OM-3の外観のデザインはは1972年7月に発売されたフィルムカメラ「OM-1]をベースにしたグリップのないクラシックスタイルのデザインが採用されるようです。
OM-5のような小型グリップすら搭載されておらず、ビンテージカメラのようなつるっとした仕上がりです。
マイクロフォーサーズのレンズが比較的小型軽量であるとはいえ、背面のサムグリップでどれだけ持ちやすさをカバーできるかが気になるところです。
総評と期待
OM-3は、クラシックなデザインと高品質な仕上がりが魅力のモデルとなりそうですが、性能や画素数における目新しさは少なく、既存のOM-1ユーザーにとっては買い替えの動機が薄いと感じます。
4000万画素センサーのような革新があれば、マイクロフォーサーズ市場全体の活性化が期待できたでしょうが、それはまた将来に持ち越されるようです。
これらの点を踏まえると、OM-3がどのように写真愛好家や既存ユーザーの心を掴むのか、今後の発表に注目したいと思います。
コメント