CP+2025の講演にてOM-3の内部構造に関する解説がありました[2025.2.28]

OM-3の内部設計 カメラの機構

2025年2月28日、CP+2025のOMデジタルソリューションズ(OMDS)ブースで行われた講演にて、OM-3の設計段階におけるCAD断面図が公開され、内部構造の詳細な説明がありました。

あのコンパクトなボディに各部材を隙間なく効率的に配置するため、ほぼゼロから再設計したとのことで、その結果、OM-1と比較して体積が約25%削減されているそうです。

バッテリー配置の工夫

OM-3の内部構造における大きな特徴の一つが、バッテリーの配置です。
OM-1とは異なり、OM-3ではバッテリーが前後逆に配置されており、その形状がカメラの左右のグリップ部分の曲線に沿うように設計されています。
こういった細かな工夫の積み重ねにより、剛性やデザイン、機能性を損なうことのない、可能な限りの小型化が実現されているそうです。

防塵防滴設計と熱耐性の両立

OM-3は防塵防滴構造を維持しながら、高い熱耐性を実現しています。炎天下での動画撮影でも安定した動作が可能だそうです。
特に、通気口のない構造を維持しながら基板などの冷却機構を適切に配置するため、工夫を凝らした設計と綿密なテストが行われたとのことです。

シャッター音と振動対策

シャッター音やシャッターの衝撃にも細かなチューニングが施されているそうです。
特にシャッターの振動は手ブレ補正機能に影響を及ぼすため、誤作動を防ぐよう慎重に調整されているとのこと。
この工夫により、撮影時の安定性が向上し、より精度の高い手ブレ補正が可能になっています。

おわりに

OM-3はOM-1 Mark IIと性能面ではほぼ同等であるため、外装を変更しただけのモデルではないかとなんとなく思っていましたが、実際には内部構造が大きく刷新されていたようですね。

 

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