先日、少し離れたK’s電機までOM-3を見に行ってきました。
OMデジタルソリューションズのホームページでOM-3の実機が展示されている店舗が紹介されています。
シルバーカラーの存在感
店舗内でOM-3を見たとき、黒いカメラが並ぶ中でシルバーモデルがひときわ目立っていました。
他にシルバーのカメラは、富士フイルムのX-M5やニコンのZ30が置いてありましたが、自然とこの3機種を比較することになりましたね。
そうなるとやはりOM-3の質感は群を抜いて優れていると感じました。特にダイヤルの仕上がりは素晴らしいですね。これなら、OM-3を選びたくなってしまいます。
保有するカメラ全てブラックの当方は、発表当初「ブラックモデルもあればよかったのになぁ」と思いましたが、もしブラックがあれば店頭に並ぶのもブラックだったかもしれません。
そう考えると、シルバーのみにしたのはマーケティング的に正解だったのでしょう。実際目立ってましたからね。
「OMDSはカラーバリエーションを出す余裕もないのか?」なんて思ってしまってすみません。
横幅とバランスの問題
OM-3を手に取った瞬間、予想通り横幅の長さを感じました。
これは、OM-1と同じ大容量バッテリーを採用したことで、バッテリーボックスが大きくなり、機体の右側が幅広になったためでしょうか。
ただし、デザインの元になったフィルムカメラのOM-1も同様に右側が広いため、デザイン的な矛盾はありません(フィルムカメラではフィルムの巻取り機構や巻取りレバーが右側に配置されていることが関係しているようです)。
しかし、グリップを握った際に重心が左寄りになるため(レンズを付ければなおさら)、手首への負担がやや大きく感じられました。
同じくフラットなグリップを採用したZfcやX-E4は、幅広のデザインがもう少し控えめなため、ここまで重心の偏りは気にならないかもしれません。
通常は、左手でレンズの下を支える持ち方でバランスを取ることになると思いますが、本体が軽量なだけに、右手だけで持ちたくなる場面もあり、少しもどかしさを感じることもありそうです。
気になった点:モニターの配置
気になったのは、モニターの中央位置がレンズの中心線からずれている点です。これもカメラの横幅が広くなった影響でしょう。
例えば、バリアングル機構ではなくチルト式を採用すれば、モニターをもう少し右寄りに配置できたんじゃないかとか、液晶画面を16:9などの比率にして横幅を広げたら、もっとバランスが取れたんじゃないか、とか思ってしまいました。だってヘリテージデザインカメラって見た目が命でしょう?
とはいえ、スマホのカメラも同様の構造なので、実際の使用には問題はないでしょう。
実際に触った操作感
実際に色々触ってみましたが、CP(コンピュテーショナルフォトグラフィー)ボタンはとても便利に感じました。ダイヤルを使った設定のしやすさも好印象です。
特に、当方が保有しているOM-1(初代)にはないライブGNDを初めて試しましたが、これはかなり良かったですね。
こうしたCP機能を簡単に切り替えられるのは、大きな魅力だと感じました。使い込むほどに、その良さが感じられるカメラなのかもしれません。
現在使い慣れているOM-1も操作性が良く、素晴らしいカメラですが、OM-3はまた違った撮影シーンで活躍しそうです。さらに、選ぶレンズの種類も変わってくることが予想できます(重いレンズは外付けグリップが必須だと思います)。
カラープロファイルとモノクロ撮影
カラープロファイル設定レバーも試してみましたが、店頭でちょっと触っただけでは使い方がよく分かりませんでした。
とはいえ、モノクロとカラーの切り替えはスムーズで、これならモノクロ写真を撮る機会が増えそうだと感じました。
まとめ
OM-3の質感はとても良く(特にダイヤル)、ヘリテージデザインもかっこいいと感じました。
操作性に関しては、使い慣れたOM-1と比べると劣る印象ですが、すらっとコンパクトフォルムで軽量なため、持ち運びやすさではOM-1より優れていると言えます。
また、CP機能やカラープロファイル設定などが手軽に使えるのも魅力的で、使い込むほどに楽しい撮影体験ができそうだと感じました。
スナップ用として手軽に持ち運びたい人にはお勧めです。
まぁ今年は各社新型機種が続々と発表されそうですからね。もう少し出揃ってから一番いいものを選ぶのもいいかもしれません。
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