SIGMAから新型カメラ「BF」が発表される!

SIGMA BF 新発売

2025年2月24日、SIGMAから突如新型カメラ「BF」が発表されました。
以前からFoveonセンサー搭載モデルの噂もありましたが、今回発表されたのはセンサーはFPと同じ裏面照射型CMOSセンサーの斬新なミニマルデザインのカメラでした。
SIGMAの公式Youtubeで公開された動画で映し出されたBFの姿を見て、まずその造形美に目を奪われました。

デザインとFPと比較したサイズの変化

BFは、インゴットアルミ削り出しの筐体を採用しています。
外板とフレームが一体化した設計となっており、シンプルながらも高級感のある仕上がりです。
グリップ部分はフラットですが、前面右側にローレット加工が施されており、持ちやすさにも配慮されています。

「7時間をかけてアルミニウムインゴットから削り出された、カメラの歴史上初※となる継ぎ目のない真のユニボディ構造を採用。」(SIGMA公式ホームページ)


サイズはFPと比べて縦横が大きくなり、奥行きは約1cm薄くなっています。
重量はFPが422g(SDカード・バッテリー込み)に対し、BFは約446g(バッテリー込み)とわずかに増えています。

モデル 幅 (mm) 高さ (mm) 奥行 (mm) 重量 (バッテリー込み)
BF 130.1 72.8 36.8 約446g
FP 112.6 69.9 45.3 422g

操作性の大幅な変化

デザインのほかにBFの最大の特徴のもう一つは、従来のカメラとは大きく異なる操作体系でしょう。
FPではシャッターボタンを除き、物理ボタンが9個、スライド式スイッチが2つ、ダイヤルが2つ搭載されていましたが、BFでは感圧式のタッチボタン4つとダイヤルのみとなっています。
物理ボタンをほとんど廃止し、スマートフォンのような操作感を目指していると考えられますが、カメラとしての操作性がどのように変化するのかは、実際に使ってみないと判断しづらい部分もあります。

「写真を左右する主な要素―シャッタースピード、絞り値、ISO感度、露出補正、そしてカラーモード。従来のフィルムカメラから受け継がれてきた撮影モードダイヤルに代わり、Sigmaはこれら5つの要素を指先ひとつで瞬時にアクセス、直感的に操作できる独自のユーザーインターフェースを開発しました。」(SIGMA公式ホームページ)


また、BFではSDカードスロットが廃止され、撮影データは内蔵メモリーに保存する方式となりました。
FP同様にEVF(電子ビューファインダー)は搭載されておらず、液晶も固定式となっています。この点については、EVFと液晶の役割が重複しているという考え方から、省略された可能性があります。

BFの性能とFPから進化したポイント

BFは、FPと同じ35mmフルサイズの裏面照射型CMOSセンサーを搭載していますが、オートフォーカス(AF)機能が進化しており、位相差検出方式とコントラスト検出方式を併用するハイブリッドAFシステムを採用しています。
これにより、フォーカス精度の向上が期待できます。

また、高感度耐性も向上しています。常用ISO感度は最高102400まで対応しており、低照度環境でもノイズを抑えた撮影が期待できます。

項目 FP BF 進化した点
センサーサイズ 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOS 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOS 同規格ながら高感度耐性向上、低ノイズ
常用ISO感度 100-25600 100-102400 高感度性能の大幅な拡張により、低照度下での撮影性能が向上
AF方式 限定的なコントラストAF 位相差 + コントラストAF 複合AF方式の採用で、高速かつ正確なフォーカス制御を実現

価格と評価

BFの価格は、SIGMAのオンラインショップで385,000円に設定されています。
実売価格はおそらく35万円前後でしょうか。
性能面では、CANONのR8やソニーのα7C IIと同等のスペックですが、これらのモデルと比べると価格は10万円以上高くなります。そのため、割高に感じるかもしれません。
さらに、レンズを新調するとなると総額は40万円を超える可能性があり、決して手軽に購入できる価格帯ではありません。

しかし、BFは単なるスペックだけでは測れない価値を持ったカメラです。デザインや素材に強いこだわりが詰まっています。
アルミ削り出しの筐体を採用することで、シンプルながらも高級感のある仕上がりと、優れた耐久性を実現しています。この精密な加工には、一体につき約7時間もの時間がかかるとされており、これが価格設定にも大きく影響していると考えられます。

機能性だけでなく、所有する満足感やデザイン性を重視するユーザーにとって、特別な魅力を持つ一台といえるでしょう。

項目 SIGMA BF ソニー α7C II Canon R8
センサーサイズ 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOS 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOS 35mmフルサイズ 裏面照射型CMOS
有効画素数 約24.6MP 約33.0MP 約24.2MP
ISO感度(常用) 100-102400 100-51200(拡張50-204800) 100-102400(拡張204800)
AF方式 位相差 + コントラストAF 759点位相差AF デュアルピクセルCMOS AF II
連写速度 約10コマ/秒 約10コマ/秒 約40コマ/秒(電子シャッター)
動画性能 4K 30p 4K 60p 4K 60p(6Kオーバーサンプリング)
手ブレ補正 なし 5軸ボディ内手ブレ補正 なし
EVF なし 約236万ドット 約236万ドット
重量(バッテリー込み) 約446g 約514g 約461g
価格(参考) 385,000円 280,000円前後 230,000円前後

海外の反応と評価

このカメラに対する海外の反応は賛否が分かれており、海外レビュワーのYouTubeチャンネルのコメント欄にはさまざまな意見が寄せられています。
デザインやミニマルな操作性を高く評価する声がある一方で、EVF(電子ビューファインダー)やメカニカルシャッターが搭載されていない点に不満を抱く意見も多く見られました。

特に、Foveonセンサー搭載の新型カメラを期待していたユーザーの間では、落胆の声が目立ちます。また、「デザインを優先しすぎて実用性が損なわれているのではないか」という懸念や、価格設定に対する疑問の声も挙がっています。

このように、革新的なデザインや独自のコンセプトを評価する人がいる一方で、従来の操作体系から大きく変わったことに対して戸惑うユーザーも多く、賛否の分かれる結果となっています。

おわりに

SIGMAのBFは、従来のデザインや操作体系にとらわれず、大胆なアプローチを採用してきましたね。

DJIからも新しいコンセプトのミラーレスカメラが登場するという噂がありますが、2025年はカメラの革新が進むかもしせん。
SIGMAのBFと同様に、新しい発想で設計されたカメラがどのように市場に受け入れられるのか、発売後の世間の反応が楽しみです。

今年はまだ続々と各メーカーから新型機が発表されそうですが、このカメラ買いますか?
大量生産される商品でもないでしょうし、すぐに予約しないと当分の間入手できない可能性もありそうです。
このカメラを眺めながらの晩酌はすすみそうです。
会津の日本酒なんかよろしいんじゃないでしょうか。

コメント

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