OMシステムズの新型カメラ「OM-3」が2025年2月6日に正式発表される見込みです。
報道資料の一部がリークされており、OM-3の全体像が確認できる写真も含まれます。
OM-3 の外観
OM-3の外観のデザインはリークされた情報の通り、1972年7月に発売されたフィルムカメラ「OM-1]をベースにしたクラシックスタイルが採用されています。
前面にはOM-5のような小型グリップすら搭載されておらず、ビンテージカメラのようなつるっとした仕上がりです。
マイクロフォーサーズのレンズが比較的小型軽量であるとはいえ、背面のサムグリップでどれだけ持ちやすさをカバーできるかが気になるところです。
予想されるOM-3の仕様
- 画像処理エンジン: TruePic X(OM-1 II と同じ)
- センサー: 20MP 裏面照射積層型 Live MOS センサー(OM-1 II と同じ)
- センサー機能: ほこり防止用の特別なコーティングを採用
- ディスプレイ: 3.0インチ、162万ドット、スイベル式(バリアングル?)タッチスクリーン LCD(OM-1 II と同じ)
- 操作系: PEN-F と同様に、色の彩度を調整できる前面ダイヤルを搭載
- デザイン: PEN-F と同様の全体的な造り
- 価格: 約 2000 ドル / ユーロ、またはそれより少し高い可能性あり。(日本円だと30万5千円?さすがに高い。レンズ付きの価格でしょうか?)
OM-3は、現行のOM-1の性能をほぼそのまま受け継いでいると見られています。
この点は安定した性能を期待できる一方、既存ユーザーにとって目新しさが薄いとも言えます。
ただし、OM-3ならではの独自機能、例えばフジフィルムのフィルムシミュレーションのような機能や、ボディ前面にピクチャーモードの切り替え用ダイヤルなどのギミックが追加される見込みで、その内容次第で注目度が変わることが予想されます。
画素数については、OM-1と同じく2000万画素程度になると予想されています。一方、以前噂されたSony製の4000万画素センサーの搭載は見送られる見込みです。
この選択は、既存のマイクロフォーサーズユーザーには安定感をもたらす一方で、高画素化を求める新規ユーザーにはやや物足りない印象を与えるかもしれません。
特に、APS-C機ではフジフィルムが2022年に初の4000万画素機「X-H2」を発売して以来、X100VIを含めた4機種に4000万画素センサーを採用しており、ハイレゾ機向けのレンズラインナップも充実しています。
このような背景を考えると、マイクロフォーサーズも高画素化への挑戦が求められていると言えるでしょう。
もしOM-3が2000万画素にとどまる場合、その差別化や購買意欲の喚起には、質感や独自機能の強化が重要なカギを握ることになりそうです。
液晶と操作性
液晶モニターはバリアングルが採用される見込みです。
個人的には、OM-1やOM-5との差別化のためにチルト液晶を採用してほしかったと思います。
特にローアングルやハイアングルでの撮影が多いので、チルト液晶の方が使いやすく感じられるためです。
最近フジフィルムがチルト液晶機種を続けて発表しているのは好感が持てます。
実際、先日X-T50を購入したのもセンサーのハイレゾ性能とともにこの理由からです。
特に動画撮影をほとんどしない立場からすると、チルト液晶の利便性を再評価してほしいところです。
総評と期待
OM-3は、クラシックなデザインと高品質な仕上がりが魅力のモデルとなりそうですが、性能や画素数における目新しさは少なく、既存のOM-1ユーザーにとっては買い替えの動機が薄いと感じます。
4000万画素センサーのような革新があれば、マイクロフォーサーズ市場全体の活性化が期待できたでしょうが、それはまた将来に持ち越されるようです。
これらの点を踏まえると、OM-3が写真愛好家や既存ユーザーの心を掴めるのか、今後の発表に注目したいと思います。
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