2024年11月14日の予約開始日に即予約し、12月5日に手元に届いてから約1か月間使用したフジフィルムの新商品X-M5の購入理由や使い勝手などについてまとめました。
途中の写真はX-M5で撮影した作例です。レンズはXF56mmF1.2 RとキットレンズのXC15-45mmです。
購入した理由
フジフィルムX-M5を購入した主な理由は主に3つありました。
まず一つ目はそのコンパクトで軽量なデザインに魅力を感じたことです。
普段持ち歩く用に小さくて軽いカメラを探していた自分にとって、X-M5は理想的なサイズ感でした。
2つ目は、フジフィルムが最近発売したカメラの中では価格が抑えられており、手が届きやすかった点も決め手の一つです。
価格が安いだけでなく、X-S20と同じ映像エンジンやセンサーを内蔵しているので、性能面でも十分だと判断しました。
3つ目の理由として、以前からフジフィルムのレンズ性能の高さに興味があり、一度そのクオリティを体験してみたいという気持ちも購入の動機となりました。
ネットでいろいろなカメラの作例写真を見て回っていると、フジフィルムの独特な絵作りに惹かれるのみならず、解像感もずば抜けていると感じていました。
使用してみた感想
実際に使ってみると、まず想像していた通りグリップの持ちづらさを感じました。
そこでサイズが比較的近いX-E4用のサムグリップを購入して試しましたが、改善は得られませんでした。
その後、GRIPLUS(ゴム製のシール)を手の当たる部分にあちこち貼り付けた結果、だいぶ持ちやすくなりました。
しかし、レンズの重みが原因で右手が下に持っていかれて疲れる問題は解消されず、いろいろ試行錯誤したのですがあきらめました。
結局、グリップで持つのをあきらめ、大きめのレンズを装着してレンズの方を左手でしっかり持ち、右手はカメラに添えるくらいとするのが最も手の負担が少なく操作もしやすかったです。
ファインダーがないことについては、目線よりもローアングルやハイアングルで撮影することが多いので気になりませんでした。
ピント合わせはモニターのピーキング機能を活用することで問題ありませんでした。
モニターの日差し対策としては、KENKOの超低反射保護フィルムを貼って対策しましたが、あまり日差しの強い屋外で使う機会がなかったので、効果のほどは分かりませんでした。
ただし、バリアングルモニターの使いづらさは気になりました。
モニターを単に傾けるにもチルトより手順が多く手の動きも大きくなるので、何度もやってると面倒でしたね。
しかし、ファインダーレスカメラはVlog向けとして扱われることが多く、ほとんどバリアングル液晶ですが、写真メインで使いたいならチルト液晶が断然使いやすいですね。
今後チルト液晶付きファインダーレスカメラが増えることに期待したいです。
売却を決断した理由
X-M5は1か月ほど使用した後に売却しました。
気に入っていた点としては、やはり小型であることと、性能がX-S20と同等であるため不満がなかったことです。
写真の写りにも満足していました。
一方で、不満点もいくつかありました。
まず、ISO感度を変更する際、前ダイヤルの押し込みでモードが切り替わる仕様が原因で操作ミスが多発したことです。
そして、前述の通り、バリアングルモニターの操作性にストレスを感じた点も大きな理由でした。
さらに、手ブレ補正がないため、フジフィルムレンズの性能を十分に引き出せていないのでは?といった思いがよぎり、手ブレ補正機能付きのカメラが欲しくなりました。
次に選んだX-T50
代わりに選んだのはX-T50でした。
この機種を選んだ理由は、チルト液晶を採用していることと、手ブレ補正が搭載されていること、上位機種のX-T5と比べて100gほど軽いことでした。
なで肩なデザインも気に入りました。
また、上位機種のX-T5がキャッシュバックキャンペーン期間中で、T-T50との価格差が迫っていたものの、軽量でデザインの気に入ったX-T50を選びました。
実機を確認するためにヨドバシカメラを訪れたところ、偶然にもX-T5もX-T50もフリーズして操作できない状態だったため、操作感をチェックすることができませんでした。
他のメーカーのカメラは一つもそんなことはなかったんですけどね。少し不安を感じました。
それでも、結果的にX-T50の魅力が勝り購入を決断しました。
X-T50との比較と総括
本当はX-M5とX-T50を同時に使い比べたかったのですが、予算的に難しくX-M5を手放しました。
実際にX-T50を使用してみると、X-M5と比べてグリップはしっかりしてるものの、やはり少し重い分、取り回しはX-M5の方がよかったですね。
それから、X-T50のSDカードスロットの蓋が横開きで、取り出す際に指が引っかかる点は気になりました。
この点については、縦開きのX-M5の方が使いやすかったと感じます。
結果として、X-M5は軽量でコンパクトなカメラとして非常に魅力的でしたが、操作性や機能面での不満があり、手ブレ補正やチルト液晶といった自分のニーズに合うX-T50に乗り換える形となりました。
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